ライフスタイル別の健康観

デスクワークで同じ姿勢を長くしている人の身体はだんだん硬くなっていきますが、これはマイナスではありません。硬くなった方が筋肉で支える必要が減って疲れにくくなるのです。身体全体が全て硬く釣り合っていれば凝りも痛みも起こりません。それなのに首や肩をグルグル回してそこだけ柔らかくしてしまうから他の部分と釣り合わなくなり凝りや痛みがでるのです。つまりデスクワーク系の人は、身体を部分的に使うような体操やストレッチなどはしない方が、身体全体のバランスを壊さずにいられるのです。但し硬くなった事で日常生活動作が影響受けるレベルでは問題なので、歩いたり階段使ったり掃除したりして衰えない様にする事で充分です。

次に趣味のエリアで運動やスポーツが大好きな人の場合ですが、今後プロになる事を目指すのではなく、趣味とするならやり過ぎない事。もっと上手になりたいという気持ちはわかりますが、やり過ぎると日常生活動作や仕事に悪影響になってしまいます。無理なく適度に楽しく継続する事を目的にするのが一番です。

身体はまず遺伝子情報と成長期の過ごし方によって出来上がるので、関節構造や関節可動域・筋肉量や筋力・心肺機能などは皆違います。車に例えると、部活などでほどよく動いた人は普通乗用車に、運動せずに勉強やゲームで過ごした人は軽自動車に、バリバリやった人はスポーツカーに。軽自動車がスポーツカーと同じようにスピード出そうとしたら壊れませんか?ある人にはとても有効に作用したものでも、違う人には害になる可能性も。つまりこれをやれば皆が健康になりますなんてありえません。身体は使わなければ衰え、無理して使ったら壊れてしまいます。自分の身体のグレードを理解し、衰えさせないよう壊さないようにするには少し余力を残すように能力の7から8割程度まででそこそこで使い続ける事。また40代なのに20代の頃の身体でいさせようとする事はマイナス。髪型だって服装だって年相応に変化していきますよね、昔出来た事が今出来なくても、今の生活に差し支えなければ問題ありません。今、そしてこれからのライフワークが健全に過ごせれば良いのです。